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スタッフAの3部作完結編「休憩室」

H18.2.14、「シングルルーム」で鮮烈デビュー、
H18.3.15、「駐車場」を執筆し、
一躍”ノルテブロガー”としての地位を確立したスタッフAが、
H18.6.15、長い沈黙を破りついに!…






ノルテを退社してしまいました…。

次は営業職で自分の力を試してみたいそうです。

スタッフA:「次のネタあるんです。書きます、書きます!」
スタッフW:「ようし、約束だかんな、絶対書けよ」

そう漢(おとこ)の約束を交わしたはずだったのに、
結局書かずに退社していったスタッフA。

(約束なんて、こんなモンかよ…)

そう思っていたら一昨日ノルテにメールが届きました。
スタッフAからです。しかも写真まで添付して。

…やっぱり奴は漢(おとこ)でした。
新しい職に就く前日、奴はきっちりケジメをつけて、
「書く」と言っていたブログ記事を送ってきたのです。

もうこれ以上多くを語りますまい。
とにかく読んでやって下さい。



「休憩室」 by スタッフA

こんにちは、スタッフAでございます。
今回はホテルのお仕事、と申しますか、
ホテルに勤めるスタッフの心情をご紹介させて頂きます。
もしご興味ございましたら、ご一読下さいませ。


さて当ホテルのフロントスタッフの勤務時間は、シフトで決められております。
(月曜・朝番 火曜・昼番 水曜・夜番・・・)
といった様にほぼ毎日異なった時間帯に出社・就業を致しております。
ですから毎日、起床・睡眠時間がばらつき、つい生活リズムを壊しがちになります。
ただ付け加えさせて頂きますが、決して私は仕事の愚痴を吐いているわけではございません。
私含め、当ホテルのスタッフ一同、信念を持って業務に当たっておりますから、
生活リズムの狂いも承知の上、毎日仕事に取り組んでいるわけであります。

さて話は変わりまして、表題の「休憩室」ですが、
読んで字のごとく休憩するための部屋になりまして、
当ホテルにも従業員用の休憩室が設けられております。
こちらはシャワーや洗面台、ベッド等が用意されている個室になるのですが、
この休憩室が私達スタッフにとって、大変重宝する場合がございます。
それは、

夜番→朝番

のシフトの日になります。
つまり夜番として深夜に仕事を終えて、
朝番としてまた再び早朝から業務にあたるシフトの時に、
自宅には帰らず休憩室で過ごすわけでございます。
この数時間の間に食事を済まし、身を清め、仮眠をとり鋭気を養った後、
私達は朝の業務に取り掛かるわけであります。
ただし、前日の業務(夜番)の出来次第では残業も致しますから、
翌朝フロントに降り立つまでの時間、
つまり休憩時間がたった2、3時間しかないという場合もございます。
さらに変に気が高ぶり、なかなか寝付けない日もたまにはございます。

・・・・・・

先ほど、
「愚痴は吐かない」
「信念を持って仕事をしている」
と何とも偉そうなことを申しましたが、
ただ睡眠を挟まずに計十数時間も仕事をしておりますと、
やはり私もいちフロントマンである前に、
「人間だもの」
心が挫けそうになります。

しかし私も社会人。
プロのフロントマン。
いくら睡眠をとってなかろうが、
気の抜けた仕事をするわけにはいきません。

そんな挫けそうになった心を高ぶらせるために、
徹夜明けの私がいつも自分に言い聞かせていることがございます。


(自分は売れっ子タレントだ)


よくTVのトーク番組で今話題の芸能人がこう仰っております。

「おかげさまで仕事も順調で、
寝る時間も休みもなかなか無いんですよ?☆」


そう、自分は売れっ子タレントだ。
寝る暇もないくらい、仕事が忙しいんだ。
仕事が忙しいということは、何だかんだ言って幸せなことだ。
有難いことだ。
歌で人に夢を与えているんだ。
芝居で人に感動を与えているんだ。
笑いで人に希望を与えているんだ。
だから不規則な生活なんて何だっていうんだ。
なんせ自分は、
「売れっ子タレント」
だもの☆

(♪ルールル ルルル ルールル ルルル・・・)

司会者(以下「司」)「皆様こんにちは、『テシコの部屋』でございます。
            本日のお客様は、今やブラウン管で拝見しない日は無いほどの売れっ子、
            タレントのAさんでございます。ようこそいらっしゃいました」
スタッフA(以下「A」)「こんにちは」
司「Aさんは数年前まで、ホテルで働いていらっしゃったそうでして、
  大変異色の経歴をお持ちの様でございます。
  本日は大変“面白い”お話をお聞かせ頂けるそうね。
  どうぞよろしくお願い致します」
A「よろしくお願いします・・・・・・」

(♪・・・ルールー ルールー)


司「さて改めまして本日のお客様は、
  現在歌にドラマにバラエティと大変ご活躍でいらっしゃるAさんでございます」
A「どうも、はじめまして」
司「今はお仕事、大変お忙しいのでなくて?」
A「ええ、おかげさまで。ここずっと、寝る時間やお休みもありません」
司「アラ?、大変でいらっしゃるのね。
  ところでAさんと仰いましたら、昔ホテルでお仕事をされていらっしゃったそうでして?」
A「はい、札幌にありますホテルでフロントの仕事をしていました」
司「アラ?、札幌にいらっしゃったの?」
A「ええ」
司「札幌といいましたら今が一番いい時期ですものね」
A「えっ、ええ・・・・・・」
司「梅雨もありませんから、東京みたいにジメジメしてませんものね」
A「・・・・・・そうですね」
司「札幌と仰いましたら、ワタクシ、この間お仕事でそちらに伺ったんですけれども」
A「・・・・・・はい」
司「何といっても食べ物がおいしゅうございますものね。
  ワタクシ、タラバガニを頂いたんですけれども、足がこんなに大きかったのよ。
  身もプリプリで。大変おいしく頂きましたわ。
  あとアブラガニも頂きましたのよ。アナタ、ご存知?
  アラ、北海道にお住まいのお方はみなさんご存知なのね。
  そう、アブラガ二。ワタクシ、タラバガニと体の見分けがつかなかったわ。
  味も大変似てますものね。アナタ、頂いたことはある?
  アラ、北海道にお住まいのお方はみなさん頂いているのね。
  あと、ワタクシ、アレも頂いたのよ。
  あのジン、ジン、ジン・・・・・・そうジンギスカン。アナタ、物知りね。
  アラ、北海道にお住まいのお方はみなさんご存知なのね。
  ワタクシ、あまり脂っこいお料理は頂かないんですけれども、
  そのジン、ジン、ジン・・・・・・そうジンギスカン。アナタ、物知りね。
  とてもヘルシーでございますね。アナタ、頂いたことはある?
  アラ、北海道にお住まいのお方はみなさん頂いているのね。
  また頂きたいわ、ジンギス肉。
  アラ、ジンギスカンと仰るの?アナタ、物知りね。
  マア、今は東京にもお店があるの?アナタ、よくご存知ね。
  でもまた頂きたいわ、ジンギス肉。
  とてもヘルシーなのよ、ジンギス肉。
  アナタ、東京にもジンギス肉のお店があるのご存知?アラ、アナタ、よくご存知ね。
  ワタクシ、また頂きたいわ、ジンギス肉。
  とてもヘルシーなのよ、ジンギス肉。
  では一旦コマーシャルをどうぞ」
A「・・・・・・」


司「本日はタレントのAさんをお迎えしております。
  ところでAさんは先日、お歌を出されたんですって?」
A「・・・は、はい、CDをリリースさせて頂きました」
司「アラ?、大変ご活躍されていらっしゃるのね」
A「・・・あ、有難うございます」
司「それではお歌を一曲唄って下さる?」
A「えっ、歌ですか?」
司「ええ、大変お上手だと伺っておりますので」
A「ですが・・・」
司「バラードなんてどうかしら」
A「いや、この場では・・・」
司「さん、ハイ!」

A「♪シングルベッドで 夢とお前 抱いてた頃
  くだらないことだって 2人で笑えたね」
司「アラ、お上手、お上手!大変お上手でいらっしゃるのね!」
A「・・・・・・有難うございます」
司「では一旦コマーシャルをどうぞ」
A「・・・・・・」


司「本日はタレントのAさんをお迎えしております。
  ところでAさんは先日、ドラマにご出演されたんですって?」
A「・・・は、はい、お芝居の方にも挑戦しております」
司「アラ?、大変ご活躍されていらっしゃるのね」
A「・・・あ、有難うございます」
司「それではドラマの1シーンを再現して下さる?」
A「えっ、1シーンですか?」
司「ええ、大変お上手だと伺っておりますので」
A「ですが・・・」
司「告白の場面なんてどうかしら」
A「いや、この場では・・・」
司「アクション!」

A「リオ、急に呼び出してゴメン・・・・・・実はリオに大事な話があるんだ」
司「アラ?」
A「今まで気のない素振りをしててホントに悪かった・・・・・・俺、リオの気持ち、ずっと踏みにじってた」
司「アラ?」
A「けど、あの時リオの流した涙でやっと・・・・・・自分の気持ちに気付いたんだ」
司「アラ?」
A「今なら素直に言える・・・・・・俺は・・・・・・リオのことが・・・・・・」
司「では一旦コマーシャルをどうぞ」
A「好き・・・・・・・・・・・・えっ!?」


司「本日はタレントのAさんをお迎えしております。
  ところでAさんは先日、バラエティ番組にご出演されたんですって?」
A「・・・は、はい、コントの方にも挑戦しております」
司「アラ?、大変ご活躍されていらっしゃるのね」
A「・・・あ、有難うございます」
司「それではギャグを一発やって下さる?」
A「えっ、ギャグですか?」
司「ええ、大変お上手だと伺っておりますので」
A「ですが・・・」
司「モノマネなんてどうかしら」
A「いや、この場では・・・」
司「3・2・1、キュー!」

A「も?うしわけございません」

司「・・・・・・」
A「・・・・・・」
司「・・・・・・・・・・・・」
A「・・・・・・・・・・・・」

(♪ルールル ルルル ルールル ルルル・・・)

司「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうして謝ったのかしら?」
A「いえ、これは『高嶋アサノブ』さんのモノマネでして・・・・・・」
司「高嶋さんは普段そのように謝る方でして?」
A「いえ、そういうわけではないんですが・・・・・・」
司「それではどこが面白いのかしら?」
A「いえ、高嶋さんがご出演されたドラマの役をモチーフにしていまして・・・・・・」
司「あら、存じ上げませんでしたわ」
A「あ、そうでしたか・・・・・・」
司「・・・・・・・・・・・・」
A「・・・・・・・・・・・・」
司「あら嫌だ、お時間がきてしまいましたわ。Aさん、本日はどうも有難うございました」
A「・・・・・・有難うございました」
司「それでは皆さんごきげんよう、さようなら」
A「・・・・・・」

(♪・・・ルールー ルールー)


そう、自分は売れっ子タレントだ。
寝る暇もないくらい、仕事が忙しいんだ。
仕事が忙しいということは、何だかんだ言って幸せなことだ。
有難いことだ。
歌で人に夢を与えているんだ。
芝居で人に感動を与えているんだ。
笑いで人に希望を与えているんだ。
だから不規則な生活なんて何だっていうんだ。
なんせワタクシは、
「売れっ子タレント」
でございますものね☆

それでは皆さんごきげんよう、さようなら

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2006年07月12日 21:10に投稿されたエントリーのページです。

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